とある春の日
もうすっかり春ですね。
春はあっという間に夏になっていることが多いので、毎回大切にしたいなと思うけど、まじであっという間に夏になってる。
そんなあっという間の春を一番実感するのは、祖父母の家で筍を掘っているときだ。地面で足先を突いて、土から僅かに顔を覗かせてる筍を見つけるのが楽しい。掘るついでに、蕗や蕨を採るのも凄く楽しい。
コロナやらスケジュールやら天候やらで行けてなかったけど、今年は行けることになったのでうきうきワクワクで祖父母の家まで車を飛ばした(母が)
もう夏かな?という気候のなか、じりじりと肌が焼けるのを感じながら掘った。穂先が黄色いのが柔らかくて美味しいということは経験から知っているので、黄色い穂先目掛けて鍬を振り下ろした。
子どもの頃は全然下手っぴだったけど、今ではひとりで容易に収穫できるようになった。
成長を実感、もう大人です。嬉しい。
比較的都会育ちだけど、タケノコ堀りやら川遊びやら栗拾いを季節ごとに体験できたのは、祖父母の家が自然に溢れていたからだ。もう祖父母は亡くなってしまっているけれど、それでも遺された家や山で今でも自然を楽しんでいる。
将来、私がもっともっと大人になって、もしも家族ができたなら、私が子どもの頃から体験してきた春夏秋冬それぞれの楽しみを伝えていけたらなぁと思う。
それはいつになることやら。
35回目の春を迎える頃には、
伝えられる相手がいてくれたらいいなぁ。